民法の710条をご覧ください。
第710条〔非財産的損害の賠償〕 |
不法行為は目に見える損害ばかりを侵害しません。
精神的損害にこれが及んだとき、民法は710条でこの責任をとらせます。
名誉とは人がその名声等の人格価値について社会から受ける客観的評価のことです。
看板です。
名誉毀損といえるためには社会的評価の低下が必要で、それが真実であれば免責される余地がありますが、「日本一ダーティ」では最高裁も「その通りである」とはとうていいえなかったでしょう。
なんでもありならゲームに参加する人はいなくなります。
いや、ゲームは営々続けなければならないのですから、これを踏み越えた人にはペナルティが必要です。
ペナルティを受けた人はご不満もありましょうが、それによってより枠組みをはっきりさせつつ、枠組みのなかの表現、たとえば事実の積み上げだけでなんらかの表現をすることが逆説的により強力な説得力を生むこともあります。
エンジンに例えれば、社会というシリンダーは固いほうが、批判や議論というピストンの爆発力が、より強力に社会改善というカムシャフトを駆動しるのですから。