フィクサーは皆、檻で衰えた

ハンナン牛肉偽装「詐欺罪に当たらない」 浅田被告側最終弁論(産経新聞)

補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の29条をご覧ください。

第29条

「偽りその他不正の手段により補助金等の交付を受け、又は間接補助金等の交付若しくは融通を受けた者は、五年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
2 前項の場合において、情を知つて交付又は融通をした者も、また同項と同様とする。」

詐欺罪は10年、補助金適正化法違反は5年、おそらく併合加重を嫌って詐欺罪を否定しているのだと思われます。

併合加重とは清算の終わっていない罪の請求書の束の処理のことです。確定判決前の多数の罪があるとき、これをまとめて判断します。

確かに補助金適正化法は補助金等の不正使用の防止に特化した特別法ですが、それが一般法である刑法を排除する趣旨でなければ詐欺罪と補助金適正化法違反の併合加重も肯定されます。

未曾有の大権力を手に入れた浅田被告、案外併合加重を推してなるべく長い間入っていてもらいたいのは、その周辺を取り巻いていた小権力者達なのかもしれません。
 

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