図書館でパブリックサーバントが睨んだ

公立図書館の民営化進む (産経新聞)

地方自治法244条をご覧ください。

第二百四十四条(公の施設)

普通地方公共団体は、住民の福祉を増進する目的をもつてその利用に供するための施設を設けるものとする。

2  普通地方公共団体は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない。

3  普通地方公共団体は、住民が公の施設を利用することについて、不当な差別的取扱いをしてはならない。

改正地方自治法の244条は、施設の管理がこれまでは公共団体や、公共団体が1/2以上出資する法人に限定されていたものを、株式会社を含む「指定管理者制度」でよいことに変更しました。

この法改正で図書館も民営化が進んでいます。

そのせいか最近インターネットからの検索もとてもやりやすくなり、とても使いやすくなりました。

恵比寿周辺の図書館はそれぞれの自治体によってとてもよく特徴がでています。

(1)目黒区図書館は最もフレキシブル。蔵書も全般的に豊富で、ないものは他の区の図書館や都立図書館からも快く図書を取り寄せてくれます。ただしホームページが異常に重いです。

(2)渋谷区図書館はあまりリクエストに前向きではありません。蔵書にないもののリクエストカードをだしても微妙にいやな顔をされます。

(3)港区の図書館は洋書も借りられます。三田は法律書の揃えが充実しています。

(4)品川区の図書館はIT関係の図書が比較的豊富ですが、インターネットで予約しようとするとやたらに「その書籍は予約できません」という表示が多すぎます。

(5)世田谷区の図書館はなぜかレアな廃版になった書籍が多く揃います。

以上の図書館は渋谷区民であるわたくしでもすべて資料を借りることができます。

各図書館の特色は、そのまま各自治体の特色をよく反映していると思います。

奥田碩日本経団連会長も平成19年4月の郵政民営化で、30万から40万人の公務員が減るといって喜んでいます。

公務員の数がやたらに増殖してしまったことが国家組織に動脈硬化をおこさせているなら、どんどん非効率な組織を民営化していってもらいたいです。

公務とはそもそもそういう性質の仕事なのですから。
 


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