亡霊のプレーヤーにもカードは配られる

兵庫県最高齢男性、死亡手続きへ 祝い金返還要求も(YAHOOニュース)

軽犯罪法の1条18号をご覧ください。

第1条〔軽犯罪〕

「左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。

十八 自己の占有する場所内に、老幼、不具若しくは傷病のため扶助を必要とする者又は人の死体若しくは死胎のあることを知りながら、速やかにこれを公務員に申し出なかつた者」

権利や義務を持つことのできる地位のことを権利能力といいます。

自然人は出産したときから権利能力を持つのが原則で、死亡時にそれは失われます。

権利能力とはたとえば家屋を「所有する」ことが許される資格のことで、いわば市民社会でゲームをすることが許される会員証です。

この会員証には、同時に他の会員の利害関係が加重されることが予定されますので、実在しない人にこれを与えることは社会に重大な被害を与えます。

そのため失踪した人からは一定手続きでこれが取り上げられます。

家族の死亡を知りつつ届けなかった者は軽犯罪法という刑法一歩手前の軽めの法がまず科せられます。

しかしその後に待つのは、みんなが財産をやり取りする競技場で、てっきりそこにプレーヤーがいると思わされてきた他のプレーヤーが無用な危険にさらされたことに対する各法からのペナルティです。
 

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