日本政界要人の戦犯無罪発言を批判 中国外交部報道官(人民日報)
Charter of the International Military Tribunal for the Far East
訳名、極東国際軍事裁判所条例のArticle 5 (a)をご覧下さい。
Article 5 (a) Crimes against Peace: [私訳] 「(a) 平和に対する犯罪: |
極東国際軍事裁判所とは、前回の戦争で負けた日本の重大な戦争犯罪人を裁くため、ここ東京に設置された裁判所のことでした。
この場所の裁判を東京裁判といい、長大な時間の記録映画にもなっています。
(大川周明が東条英機の頭をうしろから叩くシーンで有名です。)
ここで戦争犯罪とは、戦争に際して行われた国際法上の違法行為のことですが、歴史は常に勝者側によって再定義され続けてきたことに注意が必要で、戦争犯罪の定義もいくらでも再解釈が可能です。
本来毒ガスや捕虜の虐待を禁止することを意味する「戦争犯罪」に、前回の戦争ではドイツと日本に対して「平和に対する罪」と「人道に対する罪」が加えられました。
その内、「平和に対する罪」がアーティクルファイブの(a)、日本での通称名がA級戦犯ですが、それはランクではありませんので、正しくは (a)類戦犯とでも呼ぶほうがより理解が通る気がします(私見)。
大川周明は東京裁判を「すべて茶番だ」と表現したと伝えられていますが、A級戦犯として絞首刑に処された東條英機も、まさか60年たっても常任理事国入りに関する政治的駆け引きの材料にされるとは予測できなかったでしょう。
A級戦犯、すなわち「平和に対する罪」の「平和」とは、他国の平和、つまりよそ様の台所にどかどかと乗り込んでいく侵略戦争を企てた罪を意味しますが、現在のイラクの情勢をみても、その行為が国際通念上、侵略戦争だったことになるかどうかは、最終的な決着をみるまで誰にもわかりません。
確かなことは、あらゆる政治的思惑を捨象して、そこにある現象だけを直視すれば、子どもの足を吹き飛ばし、母親の腹に穴を開ける殺し合いを私たちはこれまでも続けてきたし、今日も砂漠で続けているということだけです。
法理メール?